FXによる取引を行う場合には、一定額以上の金額を担保として取引会社に預け入れをする必要があり、ここでの預入金額のことを証拠金といいます。FXでの証拠金は必要最低ラインが定められています。その額に関しては、それぞれの取引会社によっても違いがありますが、多くは取引をする額の2～5％程度に設定をしているとことが多く、ここでの証拠金は、必要証拠金として提示されています。証拠金は、取引において自分がどの程度のレバレッジをかけているか確認することができ、例えば、預入証拠金が2万円で100万円の取引をする場合には、そのレバレッジは50倍ということになります。
日本においては、法律によってレバレッジが25倍と定められていますが、海外の取引会社を利用した場合などではその倍率も数百倍となることもあり、予想に反した場合などでは、大きな損失につながるために十分に注意をする必要があります。FXでは、証拠金維持率にも気を配る必要があります。証拠金維持率とは、実際に取引をしている金額に対しての証拠金の残高に対する割合のことをいい、証拠金から評価損益を加減することで算出されることになります。例えば、必要証拠金を2万円としている取引会社で、50倍のレバレッジをかけて1ドル100円で1万ドルを買うとします。
この場合には100万円のポジションを取ることになりますが、ここで、円高となり1ドル99.5円となった場合には1万ドルは99万5千円の価値しかなくなり、つまり、5千円の含み損が発生したことになります。ここでは2万円の証拠金に対して1万千円が残高となり、証拠金維持率は75％ということになります。下がり続けてしまうとマージンコールと呼ばれる連絡があり、期限までに証拠金の追加となる追証が求められ、そのまま減少を続けてしまうと強制決済が行なわれてしまうために十分な配慮が必要になります。
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